2011年3月13日日曜日

ソ連のチェルノブイリ原発事故の記憶

                                          ↑ ドイツ・ミュールハイムの原子力発電所 

Blog110313 ソ連のチェルノブイリ原発事故の記憶

独逸の4月は素晴らしい季節だった。 長い厳しい寒さから解放されて、公園の花壇の花や道路沿いの草木の花々が一斉に咲き出す。 そんな気分に浮かれだすような約25年前の1986年4月の26日に、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所の大きな事故が発生した。 
3月11日の東北関東大地震によって、東京電力の福島第一、第二原子力発電所も大きな被害を受けた。 テレビの報道はテレビ局の室内。 続いて津波による人家、自動車や漁船が街並みへの流動。 人災へと報道内容も変化していった。
12日の朝は菅首相のヘレコプターによる東京電力福島発電所視察で始まった。 テレビ局によって異なるが、
原発(原子力発電所)に関する報道の割合が増えていった。 午後3時30分になると、第1号機から白煙が立登ったり、天井が吹き飛んだという不確か情報が流れる。 数時間遅れて政府説明がある。 時間と共に心配な情報が増す・・・。

約25年前の記憶もだいぶ希薄になっていたが、独逸へ行って2年目に入ったばかりだった。 ちょっとした買い物や、朝夕の挨拶くらいしかドイツ語が判らないので、テレビや新聞の内容はちんぷんかんぷんである。 しかし、大半のテレビニュースには地図に赤色でマークが表示さる。 事故の有ったチェルノブイリ発電所を中心として、爆発によって人体に悪影響の有る放射能の拡散区域が赤色で表示される。 その領域は毎日少しずつ拡大してゆく。 だんだんわれわれの住んでいる方へ領域は拡大されてゆく。 怖かった記憶がある。 
その赤色区域の野菜は食べないようにとか、影響下の草を食べた牛の牛乳や乳製品は避けるようにという解説が有った記憶がある。 われわれ日本人にとって、青野菜の食べられないのはつらい。 ジャガイモと玉ねぎは前年のものだから、青野菜の代わりにジャガイモと玉ねぎを食べようと言っていた。 それに対してドイツ人は、肉食だから当面の肉は大丈夫だ。 ドイツ人にとっては乳製品は問題であると言われた。 
しかし、人間に対して悪影響の有る地図上の赤色領域は当時の西ドイツに達する前に情報が消えたと思う。

今回の情報で、被曝の恐れの有る90人から、任意に3人を選択して検査した結果、3人とも放射能を浴びているとの報道が有ったと記憶している。 なぜ全員の検査をしないのだろうか? 放射能は津波の様には目視出来ないのだから、25年前のドイツの様に地図上に色分けして国民に情報公開してほしいと思う。 ドイツ以上に科学技術に優れている日本で有るというのであるから、それくらいのことをしてほしい。 このような問題は科学的に説明してほしいものだ。
当時を思い出す。 福島第一、第二原子力発電所の近辺には農耕地は無いのでしょうか。 もし、野菜でも栽培しているのであれば、野菜は食べても放射能の影響は無いのか、数ヵ月後には田植えが有るだろうし、お米は大丈夫なのか知りたいものである。

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