2011年3月5日土曜日

アメリカ「政府閉鎖」の危機


                       ↑ ホワイトハウス


Blog110305 アメリカ「政府閉鎖」の危機

日本の政治も衆参のねじれ国会で年度末の3月初旬になったが、4月から始まる平成23年度の予算成立の予測が立ちかねている。
昭和20年の敗戦以来、昔の父母の様にあがめて来たアメリカ合衆国も現在、「政府閉鎖」の危機に瀕している。
昨年11月の中間選挙で民主党政権は上院では過半数を確保したが、下院では共和党に主導権を握られた。 
将に、日本はアメリカのコピー状態である。 アメリカが日本のコピー状態になったのかもしれない。 親子で無く、団子兄弟なのかも知れない。

2月22日にアメリカに居る知人から「3月4日までに米国の上下院で折り合いが合わないと、暫定予算の期限が切れるので、政府機関が時限付きでshut down する可能性が高い。 
クリントン政権の1995年に経験したそうだ。 
現在、勤務している国立研究所など電源も切られ、出入りも不可能になる。 職員の給料もその間は遅配になる」などなどであった。 
下院の過半数を押さえている共和党と上院の過半数を押さえている民主党と対立して、
2011会計年度の歳出削減を主張する下院の共和党と大幅削減によって景気に悪影響があると削減を譲らない民主党の上院との対立が解消しない。 大半の政府機関が3月4日に「閉鎖状態」になるのだと言う話だった。 
最初は理解できなかったが、更に詳しく聞いたり、調べたりしたらその通りのようだ。
政府中枢部門や防衛、治安、医療、衛生などの必要最低限のものを除いて、全て停止、即ち、「政府封鎖」になる。 即ち休眠状態、仮死状態になるのだそうだ。
日本では3月5日の新聞報道まで、情報は流れていなかったと思う。 アメリカからの事前情報がなかったら新聞記事に気づかなかったかもしれない。 
とりあえず暫定予算は2週間延期になり、3月18日が次の山だとのことである。
日本でも3月中に予算成立が出来なかったら、アメリカの様にしたらどうかと思う。 
しかし、そんなことになったら大変である。 国家の疲労崩壊である。 財務省、教育機関、厚生関係などの国家公務員が一切機能しなくなるのである。 税関なども停止するのであるから、国境で人や物の出入りが止まる可能性だってある。 日本国内の問題だけではない。 外国にも大きな影響を与える。 国の信用さえなくなってしまう。 
日本でも、過去に年度内に予算成立が不可能だったことが有ったが、暫定予算で処理する逃げ道を作っているようだが、日本もアメリカの現在の政治状態に近いのだという認識だけは国民に徹底させた方が良いと思う。
国民も政治家の選出にもっと厳しくならなければいけないのではなかろうか。 
まさに、人間でいえば生死をさまよう峠に近い状態なのである。


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