↑ 京都駅前の渉成園
京都の観光客は年間を通じて、実に多い。 特に春の桜や秋の紅葉、葵祭や祇園祭りなどの三大祭り、五山の送り火、年末年始を始め寺社仏閣の例祭などの人出は大変なものである。 比較的に観光客の少ない季節の京都を楽しむとすると、どうしても2月中旬以降になってしまう。 寒さも山を越えている。 ドイツで冬を3回経験したことからしたら、京都の冬はそれほど寒くは無い。 そんな言い訳を自分に聞かせながら、宿泊費の安い2月如月(きさらぎ)に京都の散策を楽しんだ。
特に信心も無いし、日本の伝統的な芸術や文化も理解できないので、せいぜい人通りの少ない、古い京都らしい街路や静かな寺社の境内や庭園などを覗ければ満足である。
しばらく前に大阪で3年間のサラリーマン生活をしたので関東出身の人間にとっては、奈良や京都に限らず、関西地区の名所旧跡には結構親しむことが出来た。 京都で何度訪問しても良いなと思う、私のお気に入りは次の数例である。 順不同に列記する。 情報は訪れてのお楽しみにさせて頂きたいということで、詳細やアクセスの仕方は省略します。
京都駅から徒歩で10分程の所に有る東本願寺の庭園「渉成園(しょうせいえん)」。 JR京都駅の北側で東本願寺の300メートルほど東に有ります。
↑ 平安神宮 神苑
平安神宮は有名でるが、その庭園は素晴らしいのに訪れる人は少ない。 平安神宮と言うと、明治以降の富国強兵や太平洋戦争の忌まわしい記憶が有るからなのだろうか? 平安神宮には中国や韓国の若い人達が多い。
特別な教育をされたからとは思えない観光客と見受けられる。 しかし、彼らは殆ど入園しない。
作庭は7代目小川治兵衛であり、彼は明治から昭和にかけて東山界隈に幾多の名園を残しているという。
南禅寺に近いところに有る「無隣庵(むりんあん)」。 地下鉄の「蹴上(けあげ)駅」に近い。
山県有朋の別荘で有ったという。 庭園内の流水は琵琶湖の湖水を明治中頃に京都まで引き入れたが、その通水だそうです。 作庭はやはり小川治兵衛です。
↑ 石田三成公の御墓地
大徳寺は臨済宗の大きな寺院で有るので、境内に30近い塔頭(たっちゅう・小院)があります。 多くの塔頭を結ぶために広大な境内に参道が張り巡らされています。 その参道の散策です。
千利休が山門の上層を完成させ、上層に自身の木像を安置した、つまり、門をくぐる者は利休の下を通ることになることが、豊臣秀吉の怒りを買い、秀吉はこのことを楯に利休に自決を迫ったという「山門」を始め、多くの伽藍や庭園が有ることで有名です。 多くの国宝、重要文化財や塔頭が有りますが、非公開も多いので、多くは境内の参道を散策することにしています。
レストラン「がんこ高瀬川二条苑」。 ここのブログの3月2日に掲載した「鴨川沿いの庭園」に登場しています。 これは今回見付けたものですが素晴らしい。 やはり山県有朋の別荘で有り、「第二無隣庵」と呼ばれているそうです。
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