経済危機が発生すると急に登場してくるのが国際通貨基金(IMF)である。
現在の経済危機の舞台はヨーロッパである。 サブプライムローンに端を発して、100年に一回と言われるリーマン・ショックの大津波を受けたヨーロッパ経済の弱体化は、2年以上過ぎてアイスランド、ギリシャ、ポルトガルと財政破綻状態まで追いつめられている。 救済の手を差し伸べるのは何時もEUの中央銀行(EUB)とIMFである。
そのIMFの最高責任者が「専務理事」である。 日本では「専務」という肩書がつくと「社長」の下の職位であるが、IMFではトップである。
前専務理事ドミニク・ストロス・カーンは5月14日性的暴行容疑で訪問先のニューヨーク市で逮捕されたという。 欧州危機の支援上の反発者からの陰謀説も噂さも有るそうだ。
現金100万ドル(約8千万ドル)の保釈金で20日には保釈されたがニューヨークからの移動は許されず、24時間、足首に電子監視装置を付けながらマンハッタンの高級住宅地のマンションに軟禁されていたそうである。
しかし、住民の反発に会い、警備会社の用意した従業員住宅で公判を待っているそうである。
このブログの3月24日に「犯罪者用GPS監視装置」を掲載したが、アメリカでは犯罪が多く、刑務所も拘置所も満杯であり、この監視装置の適用が多いそうだ。
アメリカでは国家も州政府も財政難である。 日本の刑務所は国家管理であるが、アメリカでは刑務所は州政府管理である。 アメリカの50州で約半数は刑務所に余裕がない。 従って、重犯罪以外はこの装置が多用されているそうであるが、1月前まで財政危機に貧している国家の首根っこを掴んでいたような高官ですらこのような装置を装着されるのだという記事にお目にかかった。
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