2011年5月1日日曜日

津波で戸籍データ、登記簿流出はお粗末

盛岡地方法務局大船渡出張所の被害を受けた帳簿類

Bjog110501津波で戸籍データ・登記簿流出はお粗末


今回の津波で、戸籍データが流失したのは岩手県の陸前高田市と大槌町、宮城県の南三陸町と女川町の4市町で、戸籍数は計約3万8千件という。 いずれも庁舎が津波に襲われ、戸籍謄本が散逸してしまったという。 
また、宮城県の仙台法務局気仙沼支局で、同市と南三陸町の土地・建物に関する登記簿の帳簿類約3千冊が、海水や泥につかる被害を受けたという。 また、岩手県の盛岡地方法務局大船渡出張所でも登記簿などの帳簿類が津波で海水につかってしまったという。

戸籍に関しては、法務局が保管していた昨年分の複写データをベースに、4市町の今年の出生届などの移動データを反映させて制作作業もほぼ出来たが、完全とは言えないので、4市町が住民に自己申告などで正確化する必要があるという。
また、登記簿の帳簿類に関しては、法務省と協議しながら修復方法を検討するという。

日本はIT先進国であると日本自身が誇りとしていることと実態との乖離は大きい。 想定外の事故や事件が発生すると実態があぶり出される。 日本のIT技術は営業用でのみ世界の先端国レベルなのだろうか。
戸籍や登記簿などは旧来の文書管理以外にIT化すべきであると思う。 法律を改定して、それらのデータは当該の市町村以外に都道府県、更には国レベルにて、オンライン化し、バックアップ体制を確立するべきだろう。

戸籍流失の上記4市町は戸籍がないから、行方不明者の実態が不明であるという。 何とも哀れなことではないか。
今回の事故を契機として、21世紀は法律も改定して、公共情報を極力IT化し、更に4年ごとの国勢調査などのデータと同期もすべきと思う。 
さらに、今や常識化したクラウド化の管理も必要ではないかと思う。 クラウド化も複数の部署に、セキュリティ体制も充分確立すれば秘密も担保可能であろう。

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