4月15日のこのブログ『コピー食品 人造イクラと人造肉』にも掲載しているが、現在の我々の生活環境でも人工肉は流通している。 この分野に詳しい友人によると、例えば、ハンバーグの食感を高めるためには「人造肉」が添加されている場合が多いという。 但し、植物たんぱくが主体であるという。
2007年の農林水産省のデータによると牛肉1kgを得るために穀物を11kgが必要であり、穀物11kgの栽培に必要な水量は20トンであるという。 また2050年の全世界の肉の需要量は現在の2倍になるという。
考案したのは実業家のウィレム・ファン・エーレンであり、インドネシアでの日本軍の捕虜収容所で餓死寸前になった経験から、人工食肉が飢餓問題を解決できると確信したそうだ。
オランダ政府も助成している重要なプロジェクトであるとのこと。 5年以内に人工肉の流通が可能と宣言している。 特許はすでに提出済みであるというが、日本にも2009年に申請してあるようだ。
オランダのアイントホーフェン工科大学の研究者は生きた豚の細胞から小さな人工肉を作り上げた。 この研究では生きている豚の筋肉細胞を採取し、培養液で育て筋肉組織を作ることに成功したという。 筋肉細胞は動物の胎児の血液からの栄養分で増殖したそうだ。
この実験の成功は人工肉の大量生産に結びつく大きな一歩であるという。 実現すれば1頭のブタから100万頭分以上のブタ肉を作ることも可能になるという。 この実験の成功は将来的には消費のための人工肉大量生産に結びつく大きな一歩であるとのこと。
他にも金魚の筋組織から魚肉を製造するプロジェクトもあるそうだ。 すなわち、魚肉の製造も可能であろうという。
この人工肉の人間の食用にとって最大の問題は遺伝子操作によって細胞を促成培養するための人体に対する影響であろう。 その他の現実問題としては、実際に市場に提供するには肉質の硬さや味覚など解決せねばならない問題は多いであろう。
社会問題としては、牧畜業者、屠畜業者、食肉加工業者などの畜産関連産業に及ぼす影響が大きい。
この技術が確立されれば、今大きな問題になっている口蹄疫問題などの伝染病の心配もなくなる。
また、人工肉の約10倍の穀物、20倍の水の節減が期待できるし、人口増に伴う食料危機から解放されるとおもわれる。
この人工肉開発技術に対して、欧米社会からは期待を持って好意的に受け入れられているようである。
この人工肉開発技術に対して、欧米社会からは期待を持って好意的に受け入れられているようである。
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